一歩また一歩
主治医はなんど言っても紹介状の封筒に相手の病院名、医師名を書かない。
今回はちゃんと紙で渡してあるのにもかかわらずだ。嫌がらせか?
リビングニーズの診断書も返してもらう。
看護婦から「先生が本人には見せないでくださいとのこと」と言われる。
そういわれたって、そもそもそうしちゃったの誰よ
誰がその後始末してると思っているのよ、え
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在宅の先生にご紹介いただいた病院に行った。
その筋では有名な病院だ。メシマコブなんかもやっていたりする。
いささかくたびれた病院だが少し待たされて中に入った。
巨大な医師が話しをきく。
一通りの話をしたあと、
「大変だね。どうする、一回うちに一週間入院してもらってその間に家のしたくをしてもらおうか?」
確かにそういうこともしていると雑誌にも書いてあった。
「それでさ、奥さんにも相談してみな。多分まっすぐ帰れないからちょっと嫌かもしれないけどその方があなたも奥さんも私らも後で安心できるよ」
とのこと。
「あんたいろいろ悩んでるみたいだけどさ、できることやればいいじゃない。できなくなったらウチにまた入院したっていいじゃない。」
なんだか嬉しかった。
帰り際初めて、「フィルムをお預かりしてよろしいですか、もう少しよく診たいので」といわれる。
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妻は案の定いささか機嫌は悪かったが、とりあえず帰れるとわかってまぁなんとか収まった。
主治医にも方針を説明した。
リアクションは書きたくないので省略
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ちょっと落ち着いたのでドッと疲れが
休みたいなぁ、有休ないし(苦笑)
転院の日と家に帰る日は休むだろうしね
ご主人はICUで外に一歩も出られず、
無菌処理しないと見舞いにもいけず、
その上余命はあと2年といわれ、
本人も卵巣がんで治療中の知人の言葉