ははは歯医者

息子にも永久歯が生え始めている。今までに奥歯上下を確認していた。
先日、滑り台にぶつけたといって大泣きした時にみてみると、なんだか下の前歯の後ろ側に白く浮き上がっている気がする。
しみじみ見てみると、どうみても前の乳歯→|l←後ろから生えてきた永久歯である。

で土曜日に歯医者さんへ。
待合室で落ち着かない様子。

「ぬくのかな」「どうだろうね」「ぬいたらごほうびがほしいな」「何を?」
「超合金魂」
「いいけど、抜かないかもしれないんだから無理かもよ」

歯医者さんのイスに座って、(背もたれは黄色であんまり恐怖感がない)あっちこっち覗いているうちに先生がやってきた。

「こんにちわ〜」
「こんにちわ。きょうはまえのはのうしろにはがでてきたみたいなのでみてください」(私が教えたわけではない)
「?!えらいね〜」

まず器具の簡単な説明をして、それからイスを倒す。
案外余裕があるようだ。

「虫歯はないね〜。これかぁ・・・・はい、イス起こすからうがいしてね」
「これでおわりですか?」
「おっきい歯がでてくるのにじゃましちゃっているんだよね。小さい歯を抜いてあげないとまっすぐ生えてこないんだ」
「ぬくんですか!」
「抜かないといけませんね。大丈夫痛くしませんから。」
(世にも不安げな顔で私を見ている)
「安心しろ。お父さんは歯医者さんのプロなんだから。そのお父さんが今までで一番早く、いたくないのが先生なんだぞ。」

「はい、これ魔法のシールです。歯の周りにつけますからね」
おねえさんにシールをつけられた息子は半べそで
「まだですか」「あと2分です」「まだですか」「あと1分半です」
そんな30秒ごとに聞かんでも(苦笑)

それが終わり、うがいをする。
イスを倒して、先生息子に見えないように注射器をうけとり、片手で口の上を覆う。
そうして麻酔の注射をしているときに、さすがに息子は泣いた。
先生そのときに「手をうごかさないで!しゃべらないで!あぶないから!」
一発気合で息子、泣いてはいるが動かなくなった。(蛇ににらまれた蛙?)

注射器を見せないようにさっさと片付けて、うがいをさせる。
大粒の涙をボロボロこぼしながら、「もう帰ろうよ。イヤだよ〜」と訴えるが
先生、「もう痛くないよ」と笑顔でいうので不審におもったのか私の顔を見る。
少しだけ落ち着いた。

しばらくして麻酔の効きを確かめるのに、イスを倒して歯茎を押すと
「痛い〜!」「これは?」「痛い〜!!」「これは?」(押していない)「痛い〜!!!」「何にもしてないって(爆)」
先生もお姉さんも私も本気で笑ったのか一気に緊張がとけたようだ。

ペンチのでかいような奴で
「はーい、いくよ〜」と2回で一本目が抜けた。
「はい、抜けた」「え、もう?」息子思わず見ようとする
「もう一本抜いてからね」
「はーい」(余裕じゃないか)
「はい、終わり。うがいしてね〜」
「せんせいどれ?」
「はいこれ。きれいにしてからあげるね。あとこれ噛んでおいてね。」

止血している間に
「参りましたよ。これでご褒美を買わないといけない」
「何買ってもらうの?」
「ちょうごーきん」(ひょーほーひんと聞こえた)
「超合金ですよ。昔ながらのマジンガーZとか」
マジンガーZかぁ、いいなぁ!先生、歌いまでも歌えるぜ」
息子はこれで先生が好きになったようです(大笑)
きちんとお礼を言って受付で乳歯入れをきのこのついている奴を買いました。

結局超合金魂ではなく、スコープドック(小)を買ってきました(笑)