病人を見た

そりゃあ一年間も病院に通っているから、いろんな病人を見る。
やまほど見たし、妻と同じ病棟の人はそれこそなくなる一日前とかにも見ている。

久々にすごい人を見た。
それも病院ではなく会社で。

私の同期とちょっとうちあわせをしたのだが、何かへん。
最初はよくわからなかったのだが、どうも病人ぽい気がする。
よくよくみると入院直前の妻より顔色が悪そうだ。

「どうした?」
「2日寝ていない」

自慢じゃないがこの業界では多々あることだし、それにしても何か妙だ。

「そうかそれだけならいいんだけど・・・」
「いや実は首筋、肩、背中から腰に来て先週動けなかったんだ」
「?!」
「それで医者に行ったら、あんた過労死するぞっていわれれてさ」
「!!」
「とりあえず針医者いってなんとか動けるようにしてもらったんだけど、ヒドイ状況だって」

余命宣告されているうちのカミさんより顔色の悪い奴を会社で見るとは思わなかった。
月並みだがとりあえず休むように忠告するが、全然上の空。
よく見ると顔にピクピクと痙攣。指先がプルプル震えている。

おい、お前大丈夫か本当に。

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今日はお二人、妻のお見舞いに来てくださった。
お見舞いの会話や様子を話す妻はとても元気そうだった。
ありがたいことである。

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妻が入院、私が会社の間誰が子供の面倒を見てると質問され義母がと答えると、一様に皆驚く。
その後、なぜか大変ですねぇと同情されるような口調とまなざしをされる。
どんなことを話ているんですかと聞かれ、いろんなことを喋るというとまた驚かれる。
義母や義理の兄弟と気兼ねなく付き合っているのってそんなに変か?

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ありがたい事に私の健康状況を心配してくださっている方もいる。
が、これが不思議なことに妙に元気だ。
たしかにしんどい部分は否定できないが何故か寝込むほどではない。
義母は「そりゃぁ、気ぃはってるからと違うん?」とさっき言っていたがまさにその通りと私も思う。
私の姉もお前にしてはよく頑張っているなと誉めてくれる(苦笑)
自分でも自分にしてはよく持っているなと思う。昔だったらとっくに胃に孔があいているところだ(実績あり)

ちょこっとだけ自分をほめてやりたいところだ(大笑)