雪の桜町病院

会社を午後半休して桜町病院に向かった。
#そのうち会社をクビになるかな(苦笑)

雪の中ちょっと早かったのでポコポコ歩いていく。
結構武蔵小金井の駅から遠かった。
住宅地の中にある静かなたたずまいだ。
病院の右手にチャペル、更にその奥にホスピスはある。
受け付け先のラウンジにいてしばらく待った。
雛人形が飾ってあった。
聖路加とはまた違う静けさだ。

事前にホスピスハンドブックを読んでいたので話が早かった。
やっぱり予習はするものだ。とはいえ45分ほど話していたか。
ここもまた実に人間味のあるところだ。
まぁ、それがホスピスだといえばそれまでかも知れないが
先週からあっている人々は可能な限りの自分達のノウハウを私に教えてくれている。
ありがたいことだ。

これで退院→在宅→ホスピスへの流れも確認できた。
もし本人が希望すれば行けるようにしておかねばならないからだ。

雪の中を妻の病院にいく。
昨日は眠れなかったらしい。
若干の輸血をしていた。
あたかもトマトピューレみたいな色の液体が流れ込んでいく。
痛み止めもモルヒネが入り始めた。
そのせいか眠いらしい。

あまり話しはできなかったが、時折目を開けて私を確認してまた眠る。
たまに手を握ってやるとほんのちょっと握り返しながらまたウトウトしている。
爪の色もようやくピンク色になった。

リビングニーズ用の用紙を未だに主治医は書かない。
頭にきたから紙に印刷して渡してもらった。さていつ出てくるか。

毎日いろいろな方からメールをいただく。
一緒に悩んでもらったり、考えてもらったり、心配してもらったり、励ましてもらったりする。
中には愉快なものもあってどうやらこれは私の想像の産物ではと考える人もいるらしい。
そんなに文才があるとは思わないのだが(苦笑)
ネットでは同情や人目を引くために・・・というのがあるということを教えてもらった(爆)

確かに二時間ドラマになりそうな話だ。私もそう思う。
ただこのドラマの辛い点は出演者に自分がいてしかも主役の一人であることと二時間では終わらないということだ。
これが作り話だったらどれだけ楽かな〜。
実は毎朝起きると実は夢だったっていうのを期待しているんだけどね、無理みたい。
テレビとか映画とかで見てるんだたったら泣こうがわめこうが気楽なんだけどな。
まさしくリアルだからタチが悪い。

次は木曜日がヤマなのだ