不思議な話、怪談未満その3
妻があぶなくなって、(その1の指をさしたころ)わたしにポットをもってこいという。
ポット?
ポット
ステンレスの?
そう
あの魔法瓶の奴か?
そう
もってくればいいんだな?
お湯か水を入れてもってきて
よくあるピクニックに行くときにもっていくようなステンレス製のボトルだ
お湯をポットから入れて持っていった
どうすればいい?
そこにおいて
どこ?
足のところ?
足元に置いた
妻は足でステンレスの魔法瓶に何度も触れて安心したような表情をみせた
結果、息を引き取るまで足元においていた
あれは何だったのだろう
結界だったのかなとも思う