今読んでる本

下につっこみ入れてくださっている方々には申し訳ないが、さすがにこの件に関してはあまり触れたくないので別件をば。

本屋にいって白川 静の「常用字解」という本というか辞典を買ってきた。
この白川氏の略歴をその昔妻とNHKで見た。常用字解

その生活、語り口はじつに素敵な爺さんだった。

元々、漢字は中国で発生したものを更に日本で解釈していたわけで、つまり原典のよくわからない孫引きみたいなものであった。それを若き日の白川氏が「いやもとの漢字(甲骨文字)からみればこういう意味じゃないの」と解釈しているのが楽しかった。

たとえば「愛」
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後ろを顧みてたたずむ人の形である「あい」(漢字が出ない)の胸のあたりに心臓の形である「心」を加えた形。
立ち去ろうとして後ろに心が引かれる人の姿であり、その心情を愛といい、「いつくしむ」の意味となる。
国語では「かなし」とよみ、後ろの人に心を残す、心にかかることをいう。それにより愛情の意味になる。
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なんだって。

通常、国語辞典なんかだと「いつくしむこと」ってあるけどじゃぁなんでいつくしむんだ?って思うよね。
だから駅の改札口でなかなか別れられない人は立派に「愛」しているわけだ(笑)

本当は「門」とかが面白いんだけどそれはまだまだ後の話。
今はまだ9ページしか読んでいない。

「威」ってのは「女」に「鉞」(まさかり)をもたせた形なんだって。
御霊廟で祖先を祭る女が聖器の鉞で清められ、おごそかになっていることをあらわす字で「おごそか」をあらわしのちに「おそれさす、おどす」の意味になったそうな。

そりゃ女が鉞もっていたらおそれるわな(笑)