クリスマスの受難-そりゃないだろ-

クリスマスに息子がお友達のうちにおよばれしたのを覚えておられるだろうか。

トイザラスにいき、そのお友達のもっていないレゴを私と一緒にパッケージングした。
私に言われたとおりに、「これ、○くんへのクリスマスプレゼントです」とその家の人に渡した。

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会社から帰ると息子は口を尖らせていった。

「お父さん、今日○くんのうちにプレゼントもっていったらおばあちゃんが隠しちゃった」
「はぁ?!○くんのおばあちゃん?」
「うん。それでぼくにはおかしもらえなかった。」
「ぜんぜん?!」
「おばさんくれなかったからおともだちがわけてくれた」

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うちのばあさんが家まで送っていった。
その家のおばあさんがでてきたので「きょうはありがとうございます。これプレゼントです」って子供はいわれたとおりに渡した。
しかし、みんなのプレゼントをあけたときに息子のはあけられず、あまつさえ各人へのお菓子も当たらず、その上他の子供が家に帰る際にはお土産をもたせていたのにうちの子はもらえなかったらしい。

かなりエキサイトしていたばあさんの話を聞き(「ばぁさんが面倒見てるからってバカにしてるのかね!」と怒っていた)息子と話をした。

「お父さんなんでおばあちゃんはぼくのプレゼントを隠しちゃったんだろう」
「多分、○くんのおかあさんにもらったよっていうのを忘れたんだ」
「なんでわすれちゃったの?」
「いっぱいお友達いただろ?みんなの面倒をみていてわすれちゃったんだよ。ホラお父さんだって忙しくって忘れちゃう事あるだろ?」
「どうしてぼくはお菓子がもらえなかったんだろう?」
「知らないお友達もいただろ?」
「うん、いっぱいいた」
「○くんのおかあさんがおいでっていうよりいっぱいきちゃってお菓子がたりなくなったのかもね。それでお友達からもらった後お菓子を食べているのをみて、もうあげたんだっておもったんじゃないかな」
「どうしておうちにかえるときになんにももらえなかったんだろう」
「ほら何時にお迎えにくるよってみんなお母さんとかおうちの人がいっぱい迎えにきただろう」
「みんなのおかあさんがいっぱいきたよ」
「おかあさんたちがいっぱいお家の外でまっているから、忙しくなっちゃって持たせるのを忘れちゃったのかもね」
「ふーん」
「まぁみててごらん、あと1時間もしないうちに電話がかかってくるから」
「かかってくるの」
「普通かかってくるけどね(笑)」

飯のしたくをしているとやはり電話が。私が出た。
「○の母です」
「今日は息子がごちそうになりましてありがとうございました」
「すみません、今日息子さんからプレゼントをうちの息子に頂いたんですけどみんなの前であけるのをわすれちゃって。母が頂いていたんですがあとでと思って忘れちゃっていたんですよ。すみません。」
「あぁそうなんですか。息子さん喜んでくれました?」
「えぇ、とっても喜んでいます。」
「プレゼントの包みがちょっと不細工で申し訳なかったですね」
「は?」
「いや、私と息子でパッケージしたもので。慣れないものでいささかカッコ悪かったんですけどね」
「・・・・」
「いろいろすみませんね。息子に代わりますね」

そののち息子に代わり、うちのばぁさんに代わりさんざん謝ったらしい。
翌日息子はいっぱい自分の欲しいプレゼントを親族からもらいその週末にご満悦で大阪に出かけた。