世界の中心で愛をさけぶ

SFの話でもなく、映画化された話でもなく、EVAの話でもない。

私はここにこうやって文章を書くことによって、多くの方々から励ましていただいた。
教えてもらったり、触発されたりした。

そしてそれは今でも続いている。

私はそうやって日々を過ごさせてもらっている。

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私は人格的に優れている人でもなく、博愛の人でもない。
私の半径50cm以内にかかわる人(たとえそれがメールや電話や掲示板の書き込みやつっこみであれ)が元気で(「健康で」ではない)幸せであればいいと思っている。
そのためにほんの少しだけ、本来の私より踏み込むこともある。
余計なお世話にならぬよう、できるだけ自分なりに気をつけて。

そんな私でも、ひとつだけやりたい事がある。
がん患者の家族の助けになりたいと思っている。
話を聞いてもらえるだけでも人は助けになる。かつて自分がしてもらったように。
今度は自分がする番だと思う。
子育てに一定の目処が立ったとき(いつのことだかわからないが)それだけはしなければと思う。

ただそれでも、ごくごく世界の片隅の自分の共感できるものすごく狭い世界でという制限つきではあるが。

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「ボランティア」なる人々がいる。
不思議と世界の中心へ中心へと行動・運動しているような気がしてならない。
それに対して、たまたまではあるが妻の墓に行く途中に「日本アイメイト協会」がある。
盲導犬育成のパイオニアであるのはプロジェクトXでも有名であろう。
こういう地道な活動をし、成果をあげている団体も少ないという。
義父もとうとう緑内障のおかげで視覚障害者に認定された。

メディアに出て大きな声で「愛」や「イデオロギー」を叫ぶより地域の片隅でできることをやる。

私にはそれが一番価値のあることと思う。