送別会
一緒に仕事をしていた小僧は9末でやめることになっていた。
いまの部署はとても面倒見がいいのかやさしいのかしらんが送別会をやると言う。
いささか期待していただけに、更にやめるタイミングもタイミングだったので「ふーん」という感じだった。
私にしてはとても珍しくホメて育てた。こんなにまじめに優しく育てたのは初めてだ(笑)
辞めることが周知の事実となってからあっちこっちから「ゆずさん、辞めさせたんですって?」「また、イジメちゃうんだから」「長くてツマラナイ話にウンザリして辞めるんですって?」と言われて相当衝撃を受けた。
だから、お前らみたいなのがロクに責任感もたないクソ小生意気な小僧ばっかり育てて仕事が全然回っていないんだろうがぁぁ!
ご丁寧に送別会は30日になったそうな。
また丁度30日はシステムの入れ替えなので絶対無理。
しかしこれで送別会にもでないとなると、また「いくら嫌っていたって大人気ない」とか言われそうだし(苦笑)
今の段階でこんな悪評が立っているならなんとかしなければならぬ・・。
なんかヤルか。
忙しくでどこかに商品を探すヒマもないので、同じビル内にあるショップにいく。
タバコを吸う奴なのでライターでもと思うもなし。
するとショップの片隅にボテミアングラスの小さいグラスセットが。
ん?と思ってみると約4千円。会費はきっと5千円だからま、妥当だろう。
お手紙をつけてみた。
「サシで呑みに行く約束をしましたが結局約束を果たすことができませんでした。これで大事な人とゆっくり呑んでくださいね。今までありがとうございました。」
幹事に渡し、会の半ばで中だるみがみられた段階で出して、その場で開けることを厳命。
30日は深夜帰宅となってそんなことも忘れていた。
翌日聞いてみたら、小僧、物を開けてお手紙を読んでそれからそのグラスで酒を呑み続けたという。
一説によるとちょこっと泣いていたとか。
何人か、「気配りですねぇ〜」と感心された。
我ながら「ぐっどじょぶ(笑)」である。