ミシンが使えない

幼稚園から「雑巾を寄付してください」とクラスだよりに書いてあった。
よし、ならば使いふるしのタオルでも雑巾にするかとミシンを出す。
そういえば、実家にいるときにはミシンやったっけなぁと思いながら下糸は・・・どれ?確かまくんだよなぁ?あれ?
上糸はどこに?あれ?
あわてて箱をさがすも、マニュアルは見つからず、「ミシンなんてみんな同じだから取説はいらんよね」と捨てた妻を思い出す。

お〜ま〜え〜か〜

カンでなんとか下糸をまき、上糸もどうやらセット、糸をつなげて針に通す。
ハリあげて・・・下さげて・・・そーっとペダルを踏んでみる。
おぉ動いた。
クララが立ったぐらい感動した!
だが・・・進まない。タオルは依然としてタオルのままであり、心の中で想像した雑巾にはなっていない。

息子とんできて「何しているの?」「ぞうきん縫ってるんだ」「あれ〜、おとうさんこれ大きいよ」「はぁ?」「もっと小さいよ、幼稚園にあるの」といふ。

なんだと、え、どうすればいいんだ?手縫いでやるにしたってそんな小さな雑巾、普通のタオルを4折でも大きいのか??
うー、「買う」というチョイスもできんではないか・・・

依然ミシンのハリは同じ場所にあり、上下運動を繰り返す。
一向に先に進まない。何が悪かったのか見当もつかぬ。

息子は飽きたのか、「おとうさん、ガンダムVSZガンダムで対戦しない?ぼく、バーザムかバイアランにしてあげるよ」とナメたことをヌカス。

悔しいのでミシンと雑巾はあきらめ、息子のパジャマの外れたボタンを縫いとめる・・・・のだがおかしい、イメージと違う。
え、俺は結婚しても自分のワイシャツのボタン、自分で止めていたよな?なんで?
納得いかないのでもうひとつ取れかけのボタンを留めてみる。
さっきの奴よりよりひどい。

無念だ・・・・(ガックシ)
昔から家庭科だけは得意だったのに・・・
確かに家事は食事、洗濯、掃除はスキルが上がった、というか需要が大きかった。縫い物はほとんど必要なかったわけで・・・

「俺は家事では困らないのさ」と思い上がっていたということか・・・むーん。