こんなネタを考えた

彼女は彼を失った。
前の晩から彼女の部屋に泊まっていた彼を見送った直後彼は事故に巻き込まれた。
彼女は何度も何度も「何故引き止めなかったんだろう、そうすればあんなことには・・・」と考えていた。

そうやって生きる気力も無くしたある晩、ふと気付くと部屋に彼がいる。
夢をみているのか、それともいよいよ頭に来たのか。どちらでもいい。どう考えてもあの事故の前の晩に時間が戻ったようだ。

何度も思い返していた時をまた一緒に過ごす。
そうして彼に翌日も一緒にすごしてもらう約束をして眠りにおちた。
ふと目が覚めると彼はいない。
「タバコを買いに行ってきます」と書置きがある。
救急車の音がしてあわてて外に出てみると、そこに事故にあった彼の姿が。
事後の処理にクタクタになり部屋に戻り、時計が0時を廻るとまた部屋に彼が。
また前の晩にもどったようだ。
今度こそはと翌日の朝まで起きていようと頑張ったが、ウトウトしている間に彼はやはり部屋を出て行きまた同じ結果になった。

そうしてその日が終わるとまた午前0時から時が開始する。
今度は彼女が事前にタバコを買いに行った。これでもうタバコを買う必要がないからと思ったら今度はジュースを買いに出かけた。
また同じ結果になりそしてまた午前0時から時が開始する。
そうして彼女は毎回なんとか事故を回避しようとするが、彼は必ず何か彼女の部屋に足りないものを探しに外に出てしまう。そしてその繰り返し。

彼女は自分の大切な人を何度も何度も終わり無く失い続ける。

そして彼女は絶望を味わいながら、彼を事故から救うことはできないのだと諦める。

その日はもう時間は戻ることなく進んだ

なんてのを考えました。

でもそのあとで


絶望の果てに彼女は自ら命を絶つことを選ぶ。
そして薄れて行く意識・・・・。
また午前0時に戻る。未来永劫の繰り返し

という救いの無いやつも考えたり。

どこかで読んだやつだなと思い返してみるとこの「リプレイ」です。
リプレイ (新潮文庫)
はは、オリジナリティが無いですな(苦笑)