パンケーキとガンダムと(3)
意外にも朝ごはんをたべるというのでトーストをたべさせて、実家につれていく。
メイも不安そうだ。
実家に元気にいくと、「じゃね!」という。
後ろ髪をひかれつつ会社へ。
仕事を終えて会社から実家へいき、子供の顔をみないでそのまま病院にいく。
カテーテルをいれらた妻はまさしく病人になっていてちょっとショックだ。
やたら注射を打たれたとぼやく。違和感はないのだがなにせいたいとのこと。
お茶のペットボトルをさしいれてなんだかんだで面会時間終了の8時までいた。
実家に戻って夕飯をたべていると奥で布団をひいているらしい。
「めいちゃんにごはんをあげにもどるよ」「おとうさんおちゃでものんでてよ」「いや、一旦かえらないとめいちゃん、おなかへりすぎちゃうんだ」「いいよ」
半信半疑で家にもどりメイにごはんをあげる。
かわいそうに、食べもしないで私にずっとまとわりついている。
洗濯をして、猫トイレの掃除をして、私のパジャマをもってコタツだけつけて実家に帰る。
ほんとうに息子は寝たらしい。実家にとまる。
11日ぐらいから検査やらなんやらでだんだん病人らしくなってきた。
普段から大騒ぎしている家なのでどうやら留守にすると一発でわかるらしい。
あう人ごとに『お留守のようですがいかがされました』と聞かれる。
あげく、不審な男が立っていたり、なんだか物騒だ。
12日から家に戻った。
子供を連れて見舞いにいったが、なにせ外見はぜんぜん病人には見えないし、子供も安心したようだ。ベットの上でガシャポンのガンダムで遊んでいる。
そうこうしていると手術の日を迎えることになった