酔っ払いと猫自慢とベットの思い出

息子は今日は実家でお泊りです。
不思議なもので一人でうまいものを食べる事ができません(苦笑)
冷凍食品で適当にたべましたわ。

久々一人なので結局ビールを2Lのみましたか。
よっぱらいです。
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猫という生物は高いところを好む。
メイは息子のベビーベットにさえのぼって息子と一緒に寝た猫だ。
必ず妻の介護用ベットにのぼるものと思っていた。

メイはいつもシッポをりん!とたててベットの周りをまわり、妻の指先に触れてから庭を眺めていた。
ベットの上にのぼりも前足をかけることすらしなかった。

そうやって妻の手のにおひを嗅ぎ、手に触れ、傍にいた。
じっと見ていた。

妻が死に、ベットが空になった。それでもメイはベットに乗らなかった。

代わりに私がベットにのぼった。
なんでか、ベットの上から遺影を眺めぶつぶつ文句をたれていた。

結局4月9日に業者が引き取りにくるまで、そこが私の定位置になってしまった。
床ずれ用のマットは寝心地がよかった。
妻が見ていたであろう景色を同じベットから私も見ていた。

業者が引き取りに来て、広くなってしまった部屋は妻の痕跡のかけらもなく、なんだか今までのことが嘘のように何もなくなってしまった。

そうかこれが喪失感というものなのか。
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猫は今日も私の傍らにいる。
私は猫が好きなわけじゃない。メイが好きなんだ。ふん。