「おかあさん、いないじゃないか!」

「いるさ!」
「おかあさんは一人だけなんだぞ」
「ちがう、歳をとっているからおばぁちゃんって呼ぶんだ!」

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近所の子供と息子の会話だったそうな。
きっかけがなんだっかはわからんそうな。

あまりにもきっぱりと言い切ったので向こうもだまってしまったらしい。

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息子を寝かしつけてから、母と別に口にだして言った事はなかったのにねと笑う。
亡妻から息子を頼まれた母は、それはそれは歳を考えればキツイのによく付き合ってくれている。
想いは伝わるものさと笑う。

負け惜しみかなと考えても見たが、それはそれ。

母は嬉しかったらしい。久々親子でビールを呑みましたとさ。