歯が痛くても寝れない理由

歯医者でさ、ボルタレンもらったのよ。
これがね、ずーっとカミさんについて回った薬でね。
解熱・鎮静剤なわけ。

歯医者で処方箋をもらったときに「ひょっとして・・・」。
薬局で薬みたら「あぁあれだ・・・・・」。

妻が家にいなくなって、大量に捨てた薬の中にこれがあった。
見たくなかったなぁ(苦)

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ぢんぢんとする痛みを思いながら、妻の痛みはいかばかりのものだったかと考えた。
これの何倍だったのだろう。
肺、肝臓、リンパ、最後には脳にまで転移していたのだ。腎臓は片方機能停止状態で膀胱は炎症を起こしていた。

私はボルタレンが飲めなくなった。
もちろんそんなことをしても意味がないのもわかる。
ただなんだかそうやって痛みを感じる必要があったと思った。

月曜日歯医者は「あと何錠残っていますか?半分?がんばりましたね?」と言っていた(苦笑)

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そんなこともあり、月曜日休んでねていた。
息子は幼稚園にでかけ、帰ってくるなり制服のまま飛んできた。
「お父さん大丈夫か?ぼくしんぱいしちゃったよ。」しばらく話をして私の枕元になにやら置く。
先日コートを取りに行ったときのSDのZガンダムだ。
「おまもりだよ」
あまりのことに目眩がした。ふと気がつくと猫が布団の隅に控えている。
ぢっと私の顔を見ている。

デジャブだ。まるで悪夢をみているようだった。
妻が見ていたであろう光景を私は見ていた。

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もちろん少しはマシになった。実は今もジクジクと痛む。まだ抜けきっていないのだろう。
あしたも仕事なのに寝なければならないことも解っている。

でも・・ね。
そんな気分なんだ。
雨が酷かったからかなぁ(苦笑)